おでんとショパン

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寒くなるとおでんが食べたくなります。

私にとっては食べるところよりも

作るところがメインの楽しみです。

予定のない日に「今日はおでんの日」

と決めて朝からのんびり仕込みます。

楽しみに取っておいた

ショパンコンクールの受賞者コンサートを

流しながら優雅な気持ちで仕込みました。

一番好きな作業は大根の面取りです。

今回は里芋の親芋も面取りしました。

下茹でが長すぎて今にも崩れそうです。

二番目に好きなのは蒟蒻の隠し包丁

三番目がゆで卵の殻むきです。

ショパンコンクールは

演奏者によってピアノが違います。

なので演奏者が変わるたびに

ピアノを入れ替えるのです。

ステージの中央に穴が開いて

ピアノが出てきて入れ替えます。

入れ替えが終了すると拍手がおきます。

なんだか自分も会場にいるみたいで

おもしろいです。

下処理の終わった具材を出汁の中へ

煮込んで味を入れたいものと

火を入れずに味を含ませたいものとで

鍋を分けます。

半熟で仕上げたい玉子と

煮崩れしそうな里芋は

温めた出汁に浸しておきます。

味の入りにくい蒟蒻と

よく味を入れたい大根は

弱火でコトコト1時間ほど煮込みます。

その後は夕方まで寝かせておきます。

すっかり出汁の染みた大根の鍋に

湯通しした厚揚げとがんもを入れて10分

同じく湯通しした練り物を入れて5分。

玉子と里芋の鍋には

ウインナーとはんぺんを入れて

温まったら火を止め完成です。

クラシックを聴いて育つ野菜や肉は

美味しくなると言うけれど

ショパンを聴いて育ったおでんも

美味しくなりましたよ。